総魂帰神
1941(昭和16)年~1945(昭和20)年頃か
一五年戦争中、国民精神総動員運動が行われ国民を戦争に協力させるための動きがあった。この文章は、神に祈り精神を修養することが戦争に勝利するために必要であり、神国日本の国民として神に従い、監督されるべきだということを説いたものである。
この文章の制作者は、修養団の主幹である蓮沼門三です。当時国内には1937(昭和21)年の日中戦争を契機に国民精神総動員が広がっていました。「生活を簡素に」「一本の釘を粗末にするな」といったポスターもその一環です。修養団は一五年戦争時にこの国民精神総動員運動を民間側から支援し、国家主義者から多大な期待をかけられていました。
実習生 小笠原有寿
参考資料:精動絵はがき(時局ポスター展作品より)
国民に質素倹約や金属回収を徹底させるための絵葉書。
どちらも一五年戦争時に広がった国民精神総動員運動の一環である。
こういったスローガンを国民の間で流布させることで、国民の意識を戦争に向けさせていた。