立命館大学国際平和ミュージアム Kyoto Museum for World Peace, Ritsumeikan University

さいころくん MUSEUM ARTIFACTS




 

さいころくん

各面に現代社会の諸問題を提示したパネルを配した、国際平和ミュージムの教材キット。平和な地球社会を築くために何ができるか、手で触れながら考えることができる。2階常設展示内、第1室「暴力と平和を考える」にも展示しており、学生スタッフによる解説が行われている。また学校での授業利用を目的に貸出も行っている。

※貸出についてはお電話でお問い合わせください。


 
 当館2階の「平和を求めて」をテーマとするセクターは、なかなか立体的な展示物を置くことがむずかしい空間なのですが、そこでとりわけ目立つのが、入ってすぐのところにある「さいころくん」です。銃弾が飛び交うことだけが戦争ではなく、「構造的暴力」の下で多くの人が死んでいっている事実、環境問題では、私達自身が日常的に生命の危険に脅かされていること、あるいは加害者になっていること、人権が蹂躙(じゅうりん)されるところに次の戦争への萌芽があるというようなことは、通常は文章かポスターでしか示すことができません。
 
実際、2階の展示は写真とポスターが主です。しかし、これらの情報を分かりやすく図形化し、大きいサイコロ状のものに張り付けたこの立体展示物は、横とか裏とかに何が書いてあるのだろうという好奇心をそそり、かつ、実際にそれらの表示を手にして読み進むことができるという妙味をもっていて、当ミュージアムの「お宝」の一つだと思います。

 

国際平和ミュージアム館長 吾郷眞一

 

参考資料:さいころくんの面(一例)


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